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2016年2月6日土曜日

大磯の街中に和歌の風流

「心なき身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ」
 
この短歌、ご存知でしょうか?
私は今回初めて知りましたけど、新古今和歌集にある西行の歌なんだとか。
 
ネットで調べると、意味は以下だそうです。
「俗世間から離れた私のような身であっても、しみじみすることはあるもの。鴫が飛び立つ沢の夕暮れ。 」
 
ふ〜ん。
だからどうした、なんて言ってはいけないですね。
なるほどと、しみじみするのが大人なんでしょう。
 
なぜ、普段は縁の無い短歌について書いているかというと、大磯にある「鴫立庵」というところに行ってきたんです。
 
鴫立庵は、大磯駅から徒歩10分程、国道1号沿いにあります。
 
何もなければ、気付かず通り過ぎるような小川。
かつては護岸もなく、ごくごく平凡な沢だったんでしょうね。
 
西行が冒頭の歌を詠んだのは、この近辺の沢にいた鴫が飛び立つのを見てのこと。
江戸時代に入ってから、いかにもそれっぽい景色があるこの場所に標石を建てたことが起こりなんだそうです。
 
萱葺き屋根の風流な佇まい、心が和みますね。
 
法虎堂という建物、これは仇討ちで有名な曽我兄弟の兄、十郎が愛した虎御前の像が祀ってあります。
 
虎御前は舞の名手で、曽我兄弟の死後は尼となって二人を供養したらしい。
品のいいお顔ですけど…ちょっと怖いかな。
 
もう一つの建物、円位堂は江戸時代に庵ができた当時そのままの形とのこと。
 
そして裏手には、五智如来像、釈迦、阿弥陀、大日、薬師、宝勝の五仏。
穏やかな顔がズラッと、ありがたや、ありがたや。
 
梅が咲き始め、風流に色を添えてくれます。
 
 
都会の喧騒から離れ、ホッと一息つける場所。
何かのついでがあれば、寄ってみるのも悪くないでしょう。
 
あ、最後に「鴫」はカモ(鴨)じゃないですからね。
シギと読むので、私のように読み違えぬように。
 

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